コーネル式(Cornell)ノートでは、各ページを3つに分けます。講義の内容を書く広いノート欄、あとから問いを書き込む細いキーワード欄、そして下部の短いまとめ欄です。いつもどおりノートをとってから、それを自分をテストする教材に変える。この2つ目のステップこそが、この方法の効果の源です。
名前の由来は、学生のための学習法としてこの方法が考案されたコーネル大学です。タブレットでも無理なく実践できます。ここでは、コーネル式とは何か、なぜ効果があるのか、そして今週から始められる手順を紹介します。
コーネル式ノートとは
コーネル式のページには、3つの領域があります。
- ノート欄:右側の大きな領域。講義中や読書中に、要点、例、図などを書き込む場所です。
- キーワード欄:左側の細い列で、幅はおよそ3分の1。講義のあとで、問い、キーワード、思い出すきっかけを、それぞれ対応するノートの横に書き込みます。
- まとめ欄:下部の数行。ページの内容を、自分の言葉で2〜3文にまとめます。
タイトルと日付は、たいてい上部の帯に書きます。
レイアウトはシンプルですが、ふつうのノートに欠けている2つのものが組み込まれています。見返す理由と、見返したときに自分をテストする方法です。
なぜ効果があるのか
ほとんどのノートのとり方は、書き留めるところで終わってしまいます。すべて書き出して、あとで読み返す。読み返すと内容に見覚えがあるので、勉強した気になります。しかし、ページを見て「知っている」と感じることと、ページを閉じた状態で思い出せることは同じではありません。
コーネル式のレイアウトは、思い出すこと(想起)へと導いてくれます。キーワードを書くには、ノートのまとまりの背後にある問いを考え出す必要があります。ノートを隠してキーワードに答えるのは、想起練習(リトリーバル・プラクティス)です。つまり、読み返すのではなく、記憶からアイデアを引き出すことです。読み返すより大変ですが、その努力こそが記憶の定着を助けます。まとめ欄では、ページを自分の言葉に圧縮することになるので、理解できていたかどうかがすぐにわかります。
この方法には、自然な復習の手順も備わっています。キーワードがすでに書かれているので、先週のノートの見直しは、全部を読み返すのではなく数分で済みます。そして、少し間をおいてから内容に戻ることで、記憶が長持ちします。
タブレットでコーネル用紙を設定する
紙では、毎回自分で線を引かなければなりません。タブレットなら、用紙がやってくれます。Tavora Notesでは、ノートを作成するときに用紙スタイルとしてコーネルを選ぶと、左側のキーワード欄、罫線入りのノート欄、下部のまとめ欄に分かれたページが用意され、それぞれにラベルが付いています。
設定のコツをいくつか紹介します。
- 講座ごとにフォルダを1つ、講義ごとにノートを1つ作り、タイトルに講座名と日付を入れる。
- 勉強する場所で読みやすい用紙の色を選ぶ。暗い用紙では、Tavoraがインクの色を調整して文字を読みやすく保つ。
- インクの色は2色に決める。ノート用に1色、キーワードとまとめ用に1色にすると、あとから加えた部分が目立つ。
問題演習の多い数学など、コーネル式が合わない科目については、ノートに使う用紙の選び方でほかの選択肢を紹介しています。
講義から自己テストまで、ステップごとに
- 講義の前に、コーネル用紙でノートを作り、タイトルを付けます。指定された予習の資料があれば、見出しにざっと目を通して、テーマの全体像をつかんでおきましょう。
- 講義中は、ノート欄にだけ書きます。短いフレーズ、略語、簡単な図を使い、話題の間は1行空けます。キーワード欄は空けておきます。
- 当日か翌日に、ノートを通して読みます。覚えているうちに抜けを埋め、読めない部分を直しましょう。
- キーワードを書きます。ノートの各まとまりの横に、その内容が答えになる問い、または思い出すきっかけになるキーワードを書きます。「原因」よりも「この危機の3つの原因は?」のほうが効果的です。
- まとめを書きます。下部に2〜3文で、ノートを写さず、自分の言葉で書きましょう。
- 自分をテストします。手や紙でノート欄を隠すか、キーワード欄だけが画面に映るように拡大します。各キーワードに声に出して、またはメモ用紙に答えてから、確認しましょう。
- 答えられなかったものに印を付けます。答えられなかったキーワードの横に星印を付けておけば、次の復習はそこから始められます。
手書きか、キーボード入力か
Tavoraでは、キーボード、ペン、閲覧の各モードを切り替えて、同じページに入力も手書きもできるので、どちらでも構いません。手書きは入力より遅いため、書き写すのではなく要点を絞ることになり、その絞り込む作業自体が考えることの一部です。ノートを入力で書く場合でも、キーワードとまとめは手書きにしてみてください。学びが生まれるのは、その部分だからです。
講師の話すスピードに書くのが追いつかないときは、ボイスメモが役立ちます。Tavoraはノートの中で講義を録音し、録音の隣に文字起こしを残すので、キーワードを書くときに聞き逃した点を確認できます。録音について講座のルールがある場合は、事前に確認しましょう。
毎週の復習の手順
毎日のステップで、各ページが役立つものになります。毎週の復習で、それが役立ち続けます。週に1回、講座ごとに20〜30分かけて、次のことを行いましょう。
- その週のコーネル式のページに目を通す。ノートを隠して、星印を付けたものから順に、すべてのキーワードに答える。
- まとめだけを読み返す。まとめの意味がわからなくなっていたら、そのページはもう一度見直しが必要。
- 新しいページに、各ページのまとめだけをもとにして、その週全体の短いまとめを書く。
- まだ難しいと感じるノートにはタグを付けて、次回すぐに呼び出せるようにする。
復習は、毎週同じ曜日の決まった時間枠として、カレンダーに入れておきましょう。Tavoraでは、カレンダーと集中タイマーがノートと同じアプリにあり、タブレットで無料で使えるので、アプリを切り替えずに復習の予定を立てて、時間を計れます。しくみはカレンダーと集中タイマーのページで紹介しています。
AIの役割
AIはコーネル式を支えることはできますが、キーワードやまとめを書かせるべきではありません。そこが学びを生む部分だからです。AIが役立つのは、それらを自分で書いたあとです。答えられなかったキーワードを解説してもらう、別の例を出してもらう、新しい問題を作ってもらう、といった使い方です。
有料プランなら、Tavora AIがこのページや前後のページを手書きも含めて読み、ノートの隣に答えを返します。AIは間違えることもあるので、言われたことはノートや講座の資料と照らし合わせて確認しましょう。さらに詳しくは、AIと手書きノートで勉強する方法のガイドをご覧ください。
Tavoraで試してみる
コーネル用紙、すべてのペン、ボイスメモ、カレンダー、集中タイマーは、Tavora Notes Androidアプリで無料で使え、アカウントも不要です。アプリは先行アクセス中で、ダウンロードページからリクエストできます。用紙スタイルとペンは、手書きと用紙のページで紹介しています。