Androidタブレットで手書きノートをとるには、タブレットがペンとして認識するスタイラス、手のひらを画面に置いたまま書けるアプリ、そして書く内容に合った用紙が必要です。この3つをそろえ、少しの整理と検索、バックアップの手段を加えれば、タブレットは信頼できるノートになります。
このガイドでは、各ステップを順番に説明します。ほとんどはどのノートアプリにも当てはまりますが、Tavora Notesならではの点はその都度お伝えします。
スタイラスを選ぶ:アクティブかパッシブか
スタイラスには2種類あり、その違いは価格以上に重要です。
アクティブスタイラスは、画面に指ではなくペンとして認識されます。そのため、アプリはペンと手を区別して扱えます。アクティブペンはペン先が細く、多くは筆圧も検知します。SamsungのS Penのようにタブレットに付属しているものもあれば、別売りのペンに対応したタブレットもあります。ペンにはいくつかの規格があり、ある規格のペンは別の規格のタブレットでは通常使えないため、購入前にタブレットメーカーの対応ペン一覧を確認しましょう。
パッシブスタイラスは、ゴムやメッシュの柔らかいペン先を持ち、画面からは指として認識されるので、どのタッチスクリーンでも使えます。安価で充電も不要ですが、ペン先が太く、筆圧を検知できず、アプリはそれを手と区別できません。
たくさん書くつもりなら、アクティブスタイラスを選ぶ価値があります。Tavoraでは、Androidがペンとして認識するアクティブスタイラスなら、S Penを含めて使えます。パッシブスタイラスも使えますが、指と同じように動作します。
ペン先と保護フィルム
マットな保護フィルム(いわゆるペーパーライクフィルム)は摩擦を加えるので、紙に書く感覚に近づけられます。その代わり、ペン先の摩耗が早くなり、画面の鮮明さが少し落ちます。使う場合は替え芯を用意し、ペン先が平らになったら交換しましょう。
手を画面に置いて書く
パームリジェクションは、手の側面がページに跡を残さないようにするしくみです。いちばんシンプルなのは、「描けるのはペンだけ、指はスクロールとズーム用」という明確なルールです。このルールにはアクティブスタイラスが必要です。どのタッチがペンによるものかを、アプリが判別できなければならないからです。
Tavoraは初期設定でこのように動作します。描けるのはスタイラスだけなので、手のひらを画面に置いたまま、指でページをスクロールできます。スタイラスがない場合やパッシブスタイラスを使う場合は、設定で指での描画をオンにできますが、手を自由に置けるというルールは使えなくなります。
どのアプリでも役立つ習慣をいくつか紹介します。
- タブレットを平らに置くか低めのスタンドに立てて、机に向かうときと同じ手首の角度にする。
- 小さな文字を書いたり図を仕上げたりするときは拡大し、終わったら縮小してページ全体を見る。
- 詰め込まず、書きやすい大きさで書く。小さすぎる文字は、あとで読み返しにくくなる。
用紙とペンを設定する
最初の本格的なノートをとる前に、5分ほど設定に時間をかけましょう。内容に合った用紙を選びます。講義や会議には罫線、数学や図には方眼、バレットジャーナルにはドット、あとで復習する講義にはコーネル(Cornell)、スケッチには無地。詳しい比較はノートに使う用紙の選び方で紹介しています。
Tavoraでは、この5種類の用紙を、白から黒まで7色の用紙カラーで使えます。インクの色は自動で調整されるので、暗い用紙でも文字が読みやすいままです。あらゆる方向に広がるマインドマップや計画には、ページの代わりに無限キャンバスを使えます。
次に、使うペンを少数に絞り、それを使い続けましょう。多くの科目で使える組み合わせは次のとおりです。
- ほとんどの記述に使う、濃い色のペンを1本。
- 見出し、訂正、疑問点に使う色を1色。
- 特に大事な数行のための蛍光ペン。
色ごとに意味をひとつに決めておくと、何か月後かに見返すときに、ずっと速く目を通せます。Tavoraのペンは、ボールペン、万年筆、マーカー、そしてインクの上ではなく下に重なる蛍光ペンです。ほかに、きれいな図形と矢印、ページのどこでも動かせる投げ縄ツール、消しゴム、取り消しとやり直しもあります。
ノートが増える前に整理する
手書きノートは作るのも簡単ですが、なくすのも簡単です。最初の日から軽いしくみを作っておけば、あとで何十ものタイトルのないノートをスクロールせずに済みます。続けやすい方法を紹介します。
- 講座、プロジェクト、生活の分野ごとにフォルダを1つ作る。
- 講義、会議、章ごとに新しいノートを作り、タイトルに日付を入れる。
- 複数の場所に属するノートにはタグを付ける。たとえば、ひとつの試験に関するものすべてや、誰かの返事待ちのものすべてなど。
- 毎日開くいくつかのノートはお気に入りにして、ワンタップで開けるようにする。
- 週に1回、はぐれたノートを正しいフォルダに移し、不要になったものは削除する。
Tavoraには、ノートをまとめるフォルダとコレクション、フォルダをまたいで探すためのタグとお気に入り、そして空にするまで削除したノートを残しておくゴミ箱があるので、うっかり消しても元に戻せます。
手書き文字を検索できるようにする
検索は、タブレットが紙に勝るところです。対応しているアプリでは、手書き文字認識がインクを読み取って検索できるテキストにし、インク自体は書いたときのまま残ります。
Tavoraでは、Androidアプリがタブレット本体の上で手書き文字を認識するので、入力したテキストやノートのタイトルと並んで、手書きの言葉も検索で見つかります。先にテキストに変換する必要はありません。一度ダウンロードすれば、認識はオフラインで動作します。
認識は、ある程度はっきりした文字でいちばんよく機能します。完璧な字である必要はありませんが、名前や専門用語など、あとで検索するとわかっているものは丁寧に書いておくと効果的です。
ノートをバックアップして同期する
タブレットは、なくしたり、落としたり、初期化したりすることがあります。ノートの2つ目のコピーをどこに置くか、早めに決めておきましょう。1台の端末にしかないノートは、その端末と同じ程度にしか安全ではありません。
Tavoraは端末を第一に考えています。ノートはタブレットに保存され、アカウントなしで使え、同期をオンにするまで何もアップロードされません。有料プランまたは7日間の無料トライアルなら、ログインして「設定」で「クラウド同期」をオンにします。するとノートがTavora Webアプリと同期され、どのノートもページ、用紙、手書きのままブラウザで開けます。
同期したノートはタブレットにも残るので、オフラインで書き続けて、あとで同期できます。同じノートが2か所で変更された場合は、後の編集が優先され、もう一方のバージョンはコピーとしてすぐ隣に残ります。詳しくは同期とWebアプリのページをご覧ください。無料プランのままなら、ノートはそのタブレットにしか存在しないことを覚えておきましょう。
さっそく書きはじめる
自分に合った設定を見つけるいちばんの近道は、1週間、実際にノートをとりながら調整していくことです。自分のノートを書くだけでなく、資料に書き込むことも多いなら、PDFに手書きで書き込む方法のガイドも参考にしてください。
Android版Tavora Notesは、Google Playでの公開に先立ち先行アクセスを実施中で、Android 7.0以降で動作します。書くためのツールはすべてタブレットで無料、アカウントも不要で、ダウンロードページからアプリをリクエストできます。ペン、用紙、検索については、手書きと用紙のページで詳しく紹介しています。